ポジティブ変換の例を紹介。結果を出せる自分になる3つの手順
子ども達が自分の力を信じ、目標達成に向けて進めるようお手伝いをするメンタルコーチの手塚幸恵です。福島県いわき市を拠点に活動しています。
水泳指導歴25年以上で様々な子供たちを指導してきた経験から、スポーツで頑張りたい子どもたちのメンタルサポートをしています。
また、人と接するのが苦手、自分に自信がなかった過去の自分が変われた!経験から、メンタルコーチとして夢や目標を叶えるサポートをしています。
対照的な二人
私が指導してきた選手の中にとても対照的な二人がいました。
A選手は試合でタイムが伸びなかった時に「次、頑張ります!」と言う。
B選手は泳ぐ前から「どうせダメだ」と言う。
結果を受け止め、次へ向けて気持ちを切り替えて練習に励んだA選手は、目標達成に向けて成長していきました。
B選手は日ごろの練習でも「もうダメだ」「できない」とネガティブな発言ばかりでした。「どうせダメだ」の言葉どおりB選手はタイムが伸びず、練習に来るのも嫌がるようになっていきました。
発する言葉を変えるよう指導
私はB選手に対し「やってもみないうちから、どうせとかダメだと言わないように」と何度も「発する言葉」を注意しました。そしてどんな小さなことでも「できた」ことを認めるようにしました。
すると本人も「どうせ」ではなく「今度こそ」に気持ちを切り替えられるようになっていきました。
B選手はポジティブ変換することで自信をつけ、練習や試合にも前向きに望めるようになったのです。
ポジティブ変換とは
ポジティブ変換とは、失敗する、負けるなどネガティブな出来事や感情をポジティブなものに変えて考えることです。
例えば、試合で点を取られた時に「自分は下手だ」「自分はダメだ」と考えるのではなく、「次は守りきるぞ」「今度は攻撃でがんばろう」と良いほうに捉えるのです。
では、ポジティブ変換をすると、どんな効果があるのでしょうか?
見ていきましょう。
ポジティブ変換の方法(3つの手順)
ポジティブ変換をするには3つのことをします。
①ネガティブな出来事や感情を観察する
②ネガティブな感情に対して、良いことがあるはず!と探す
③自分に言いきかせる
これも、試合で点を取られた時を例にみていきましょう。
あなたはサッカー選手です。相手チームに点を取られてしまいました。
その時、どう思いますか?
①ネガティブな出来事や感情を観察する
「点を取られたのは自分の守備が下手だったからだ!チームのみんなに悪い、迷惑をかけた!」
ネガティブな出来事や感情を「今、こういう感情なんだ」と現状から逃げずに受け止めましょう。
②ネガティブな感情に対して、「なぜ?」ではなく「どうしたら」を考える
「点を取られた」ことに対して「なぜ、守れなかったのか?」「なぜ、上手くできなかったのか?」と自分を責める気持ちは分かります。しかし、「なぜ?」を考え悔やんでも「点を取られた」事実は変えられません。
大事なことは「どうしたら挽回できるか」「どうしたら自分たちも得点を入れられるか」を考えて行動することです。
ダメな自分の反対側には良い自分がいるはず!と考え「良いところを探す」ことをしましょう。
「守備が下手⇒攻撃が得意」「みんなに迷惑⇒みんなを信じる」というように良いところを探しましょう。
点を取られた事実は変えられないけれど、次にどうするか?気持ちを切り替えて行動することが大事なのです。
③自分に言いきかせる
「自分は攻撃が得意だから積極的に攻めてがんばろう!守備もチームみんなで守るんだ!」と自分に言いきかせましょう。
失敗、負けるなどのネガティブな出来事も、今できることに目を向けポジティブに捉え直すことで、自分の気持ちを変えることができます。
ポジティブ変換のメリット
ジティブ変換をすることでどのようなメリットがるのでしょうか?
メリットはたくさんあります。その中から今回は3つお伝えします。
①不安を減らす
失敗した、負けたなどのネガティブな出来事や感情に囚われていると「次の時もそうなるのではないか」と不安になったり、心が重くなったりします。
ポジティブ変換することで、ネガティブな出来事や感情を受け入れ、乗り越えることができます。
②自信を高める
ポジティブ変換することで「自分の長所や強み」を認めたり、褒めたりすることができるようになります。自分のことを大切に思ったり、自信を持ったりすることができます。
③目標達成や問題解決に役立つ
失敗したり、負けたりすると「ダメだ」と思ったり、「諦める」気持ちが大きくなります。しかし、ポジティブ変換することで「学び」「成長」へとつなげることができます。
そして、目標に向かって努力し続けること、問題から目をそらさずに対処することができるようになります。
ポジティブ変換の効果
水泳選手のCさん、練習ではどんなに苦しい場面でもあきらめずに取り組んでいました。試合でもベスト更新が期待できる状況でした。しかし、結果はいつもベストに届かない。
Cさんは、後半にバテて失速した経験があり試合前になると「私は後半に弱いんだ」とネガティブ感情になって積極的な泳ぎができなかったのです。
【Cさんのポジティブ変換】
「こんなに練習してきたのだから大丈夫!」
「スタート直後からスピードに乗れる前半型だから積極的に!」
この言葉を自分に言いきかせるようにしました。初めは上手くいきませんでしたが毎回繰り返すうちに、Cさんは試合に対する良いイメージを持てるようになっていきました。「私は後半に弱い」ではなく、「私は前半型だから」と自信をつけベスト更新を果たすことができました。
ポジティブ変換の注意点
ポジティブ変換はとても良い考え方ですが、使い方に注意が必要です。
①本当の自分から目をそらさない
ポジティブ変換は、自分にとって都合のわるいことをなかったことにする、ネガティブなものを全て否定することではありません。現実から目を背けるのではなく、現実に向き合っていくものです。
②ポジティブ変換だけに頼り過ぎない
ポジティブ変換によって自分の気持ちや行動を変えることができますが、それだけで夢や目標を達成できる!わけではありません。
夢や目標を達成するためには、ポジティブ変換プラス適切な目標設定や行動計画、そしてコツコツと努力を続けることが大事なのです。
ポジティブ変換表
普段から発する言葉をポジティブ言葉にすることを意識することで、ネガティブな出来事や感情に遭遇した時にポジティブ変換しやすくなります。
ドリル!やってみましょう。
紙とペンを準備しましょう。(必要ならばプリントアウトして使ってください)
次のネガティブ言葉をポジティブ言葉に変換しましょう
ドリルをやってみてどうでしたか?ネガティブ言葉を否定するのではなく、より前向きな言葉に置き換えようにしましょう。
(ポジティブ変換の例)
①どうせなら ②だから ③チャレンジだ ④私だから ⑤学びだ ⑥やってみよう ⑦やりがいがある ⑧できるようになる ⑨面白くする ⑩成長した ⑪やりがいがある ⑫得意になる ⑬ワクワクの始まり ⑭新しいことをするチャンス
個別相談をおこなっています
お子様の夢や目標を叶えるためのメンタルサポートを行っています。
個別コーチング 1回 1時間 5,500円(税込)
※お申込み後、初回カウンセリングは無料です。
ご自宅への訪問型、オンライン型などご要望に応じます。
※保護者の皆さまへ
お子さまのためにお申込みをご検討の場合、事前にお子さまとご相談の上お申込み下さい。
基本的にはお子さまお一人で受けていただくのですが、ご希望であれば保護者様同席も可能です。どのような方法で行うのが良いか、お子さまとご相談ください。
※中学生、高校生の皆さまへ
コーチングを受けてみたい!という方は、まずお家の人へ相談してください。
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