試合中に集中力を高めるためにできること！小中学生アスリートのためのポイントガイド

子ども達が自分の力を信じ、目標達成に向けて進めるようお手伝いをするメンタルコーチの手塚幸恵です。福島県いわき市を拠点に活動しています。
水泳指導歴２５年以上で様々な子供たちを指導してきた経験から、スポーツで頑張りたい子どもたちのメンタルサポートをしています。
また、人と接するのが苦手、自分に自信がなかった過去の自分が変われた！経験から、メンタルコーチとして夢や目標を叶えるサポートをしています。

スポーツの試合中、あなたは何を考えていますか？

相手チームの強さや、審判の判定に気を取られてしまうこともあるでしょう。

しかし、最も大切なのは「自分がコントロールできること」に集中することです。

このガイドでは、試合中に集中力を高め、自分の力を最大限に発揮するための方法を紹介します。

「コントロールできること」と「コントロールできないこと」を理解しよう

試合中には、あなたがコントロールできることと、できないことがあります。これを理解することで、自然と自分のパフォーマンスに集中することができます。

まずは、これらの違いを具体的に見てみましょう。

コントロールできることとコントロールできないことの具体例

コントロールできること:

自分の努力: 最後まで全力を尽くすこと
ポジション取り: 正しい場所にいること
コミュニケーション: チームメイトとの連携を強化すること
メンタルコントロール: ミスをしてもすぐに気持ちを切り替えること
技術の使い方: 練習で培ったスキルをどのように発揮するか

コントロールできないこと:

相手チームの強さ: 相手の実力や作戦
審判の判定: どのような判定が下されるか
天候や環境: 雨や風など、自然の影響
観客の反応: 観客の応援やブーイング

これらの例を参考に、試合中は「自分が今コントロールできること」に集中することが大切です。

水泳コーチとして選手たちに伝えていた大切なこと

水泳の試合では、レース前に「招集所」という場所でレース順に並んで順番を待ちます。
招集所で待っている時に、隣の選手に「ベスト何秒？」など話しかける選手は勝てない！周りを気にせず自分に集中することが大切！と選手たちに指導していました。
また、ウォーミングアップを終えて「今日のプールは泳ぎにくい」と言っている選手も勝てない！環境条件は全員一緒！どんな環境でも自分の泳ぎを精一杯することに集中することが大切！ということも伝えていました。
相手や環境に左右されずにレースができた選手は良い泳ぎをすることができていました。

どうしてコントロールできないことにこだわると良くないのか？

試合中にコントロールできないことに気を取られると、どうしてもプレーが乱れてしまいます。

ここでは、なぜそれが良くないのかを解説します。

不安と焦りがパフォーマンスを低下させる

試合中に相手の強さや審判の判定にこだわってしまうと、自然と不安や焦りが生まれます。周りの応援に対しても緊張して、「期待に応えられるだろうか」と不安に感じてしまうこともあります。不安や焦りから来るミスが続くと、さらに自信を失ってしまい、悪循環に陥ってしまいます。

発揮できる実力が「１００」あるのに、コントロールできないことにこだわると、相手に気を取られて「ー１０」、審判の判定に気を取られて「ー１０」、応援に緊張して「ー１０」という具合にどんどん実力の「１００」から発揮できる力がマイナスされてしまうのです。

試合中にコントロールできることに集中するための方法

では、具体的にどうすれば試合中に「コントロールできること」に集中できるのでしょうか？ここでは、３つの方法を紹介します。

１. 試合前に集中するポイントを決めておく

試合前に「今日の試合で集中するべきこと」を決めておくと、試合中に迷わずに済みます。例えば、「今日は守備に全力を注ぐ」とか、「ボールを持ったときの冷静な判断に集中する」といった具体的なポイントを設定します。これにより、試合中に余計なことを考えずに、自分がコントロールできることに集中できます。

2. 自分の役割を確認する

試合中に何をすべきか迷ったときは、自分の役割を再確認することが大切です。サッカーであれば、「今、自分は守りに集中しよう」とか、「次のパスをどうつなげるかを考えよう」といった具合に、自分が今できることに意識を向けます。このように役割を意識することで、自然とコントロールできることに集中できるようになります。

３. 一つのプレーに集中する

試合は常に動いていますが、あれこれ考えすぎると集中が散漫になってしまいます。そんなときは、「今のプレーだけに集中しよう」と考えることが大切です。例えば、野球であれば、「次のバッターに全力で向かおう」「この打席に集中しよう」というように、一つのプレーに意識を集中させることがポイントです。

まとめ：自分ができることに集中しよう！

スポーツの試合中、勝敗を決めるのは、自分がコントロールできることにどれだけ集中できるかです。相手や審判の判定に気を取られるのではなく、自分の役割や努力、技術に意識を向けることが、最高のパフォーマンスにつながります。ぜひ、今回紹介した方法を試して、試合で自分の力を最大限に発揮してください。どんな結果でも、全力を尽くせば必ず成長につながります。がんばってください！

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