アルツハイマーデーをきっかけに家族で話そう 認知症の初期症状に気づき、不安を和らげる方法

福島県いわき市で活動している健康運動指導士、介護予防運動指導員の手塚幸恵です。
認知機能低下予防が期待できるシナプソロジー®というエクササイズの教育トレーナーであり、メンタルトレーナでもあります。運動することは脳の認知機能に良い影響を与えることが分かっています。運動のこと脳のことを分かりやすくお伝えし、運動実践につなげていただきたいと思っています。

はじめに

9月21日は「世界アルツハイマーデー」。そして9月は「アルツハイマー月間」です。
この日は、世界中で認知症について理解を深め、支え合うための活動が行われています。

「認知症」という言葉を聞くと、不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
「自分もそうなるのでは?」「親がもし発症したらどうしよう?」と心配になるのは自然なことです。

しかし安心してください。認知症は早めに気づくことで、進行を遅らせたり、安心して生活を続ける方法がたくさんあります。
アルツハイマーデーをきっかけに、家族で「健康やもの忘れ」について話し合うことが、不安をやわらげ、笑顔で過ごす第一歩になります。

アルツハイマーデーとは?

アルツハイマーデーは、世界保健機関(WHO)と国際アルツハイマー病協会(ADI)が定めた国際的な啓発の日です。
1994年に始まり、毎年9月21日には世界各国でイベントやシンポジウムが開催され、認知症についての理解を広める取り組みが行われています。

日本でも、認知症サポーター養成講座やパネル展示、講演会などが各地で行われています。
認知症は特別な人だけがなる病気ではなく、誰にでも起こりうる身近な病気。だからこそ、この日を「家族で話すきっかけの日」として活用することに大きな意味があります。

認知症は誰にでも起こりうる病気

日本では高齢化が進み、65歳以上の高齢者のおよそ 7人に1人(約12%) が認知症を持つといわれています。
さらに85歳以上では、およそ 2人に1人 が認知症を抱えるというデータもあります。

つまり、認知症は「遠い誰かの病気」ではなく、私たちの身近な生活の一部になりつつあるのです。

早めに気づくことが大切な理由

認知症は、一度発症すると完全に治すことは難しいとされています。
しかし「早めに気づく」ことで、以下のようなメリットがあります。

  • 薬やリハビリで 進行を遅らせられる

  • 健康習慣を見直すことで 症状が安定する場合がある

  • 家族がサポートの準備を整えやすい

  • ご本人の 安心感が高まり、生活の質を保てる

だからこそ、「ちょっとおかしいな」と思う小さな変化を放っておかず、家族で話し合うことが大切です。

会話の中で気づける“初期症状”

認知症にはいくつかの種類がありますが、最も多いのが「アルツハイマー型認知症」です。
ここでは、会話の中で気づきやすい初期症状を紹介します。

よくある初期症状

  • 同じことを何度も聞くようになった

  • 慣れた道で迷うことがある

  • 買い物でお金の計算を間違える

  • 料理の手順が分からなくなる

  • 趣味や人付き合いへの関心が薄れる

これらは「年齢による自然なもの忘れ」と区別がつきにくいことがあります。
しかし、日常生活に支障が出始めたら要注意です。

家族で話すきっかけになる質問例

アルツハイマーデーをきっかけに、家族でこんな会話をしてみてください。

  • 「最近、新聞やテレビは楽しめていますか?」

  • 「買い物で困ったことはありましたか?」

  • 「この前の旅行のこと、覚えてる?」

  • 「一緒に散歩しませんか?」

大切なのは、問い詰めるのではなく、やさしく自然に会話の中に入れることです。
ささいなやりとりが、気づきのきっかけになります。

家族で話すときのコツ

認知症の話題は、時に不安や抵抗を招きます。話すときは次のような工夫をしてみましょう。

  • 否定せずに受け止める

  • 「病院に行こう」ではなく「一緒に相談してみよう」と伝える

  • 日常の延長として話題にする(食事中や散歩の途中など)

安心できる雰囲気の中で話すことで、ご本人の心も和らぎます。

不安を和らげる生活の工夫

認知症のリスクを下げたり、進行を遅らせるために、普段からできることがあります。

  • 規則正しい生活を心がける

  • ウォーキングや体操など軽い運動を続ける

  • 野菜・魚・発酵食品など、栄養バランスの良い食事をとる

  • 家族や友人と交流する

  • 趣味や脳トレを楽しむ

 

これらはどれも、健康的で前向きな生活につながります。

まとめ

アルツハイマーデーは、認知症を「特別な病気」ではなく「誰にでも関わる身近なこと」と考える日です。

  • 認知症は誰にでも起こりうる

  • 早めに気づけば進行を遅らせることができる

  • 会話の中で初期症状に気づける

  • 家族で話し合うことで不安を和らげられる

9月21日をきっかけに、ぜひご家族で「健康やもの忘れ」について話してみてください。
その一歩が、安心と笑顔の毎日につながります。

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