子どもがやる気をなくす、してはいけない質問
子ども達が自分の力を信じ、目標達成に向けて進めるようお手伝いをするメンタルコーチの手塚幸恵です。福島県いわき市を拠点に活動しています。
水泳指導歴25年以上で様々な子供たちを指導してきた経験から、スポーツで頑張りたい子どもたちのメンタルサポートをしています。
また、人と接するのが苦手、自分に自信がなかった過去の自分が変われた!経験から、メンタルコーチとして夢や目標を叶えるサポートをしています。
やってはいけない質問
次の場面のどこが「やってはいけない」ことだと思いますか?
親子の会話です。その中で親が子供に対して質問します。
「それで、何をどうしたいの?」
「いつまでに、何をどうするの?」
子どもとの会話でよくありがちな場面ですね。
子どもは質問に対し、頭の中で整理し、考え始めます。
しかし、親は子どもの回答を待ちきれずに、言ってしまいます。
「何をしたいか分からないの?」
「自分のことなのに答えられないの?」
「〇〇をしたいんでしょ?そうよね?」
「やってはいけない」ことに気づきましたか?
この場面の「やってはいけない」ことは
・1度に2つ以上のことを質問している
・答えが返ってこないのに新たな質問をしている
「何をどうしたい」⇒「何を」+「どうしたい」
「いつまでに、何をどうする」⇒「いつまで」+「何を」+「どうする」
2つ以上のことを同時に質問されると子どもは考えをまとめるまでに
時間がかかったり、思いを上手く説明できなかったりします。
さらに、この場面では答えが返ってきていないのに
「分からないの?」
「答えられないの?」など新たな質問をしている点がNGです。
「〇〇でしょ?」と親の考えを押し付けるような発言をしてしまうのは最もやってはいけないことです。
答えを待てない指導者でした
水泳コーチ時代、選手たちに「次の試合で何秒で泳ぎたいの?」と聞くことが良くありました。
選手たちは、考え始めます。
私は選手たちが「考えている」ではなく「黙り込んでいる」と捉え、矢継ぎ早に新たな質問を投げかけていました。
「次の試合はいつ?」
「ベストは何秒?」
「大会ではどんな泳ぎをするの?」という具合に、最初の質問が何だったのか?分からなくなるような聞き方をしていました。
1つ質問をする⇒答えを待つ⇒答えを聞く⇒新しい質問のサイクルができていたら、選手たちはもっと生き生きと自分の考えを話してくれたでしょう。
子どもとのコミュニケーションで大切な質問は、たった2つ!
① それで?
子どもとの会話では「聴く」ことが第一です。
「聴く力」についてはこちらをご覧ください https://sachiwell.com/2024-01-07/
ここでいう「それで?」は相手を威圧するような質問ではありません。
子どもの話に、次は何を話してくれるのだろう、と興味をもって質問する「それで?」です。
「聴く力」でお話しした「オウム返し」と一緒に使うとより効果的です。
「それで?」の質問に対し、子どもは「もっと聴きたいんだ!」「あれも話そう!」と、どんどん自分の思いを話してくれます。
大事なことは、子どもの話に興味をもって、是非続きを聞かせて!という気持ちが込められた「それで?」です。
② どうしたい?
子どもが何かをしたいと言ってきた時、どうしたら良いか迷っている時には
「聴く」プラス「どうしたい?」の一言だけで良いです。
親は自分の経験や体験から意見をしたくなるものですが、そこで自分の意見を話すのは効果的ではありません。
なぜならば、「子どもの話を聴く」ことを中断してしまうからです。
話の中心が子どもではなく、親の話にすり替わってしまうのです。
それでは、子どもの話す機会を奪っていることになります。
「お母さんだったら〇〇するけど、あなたはどうしたい?」というのも避けた方が良いでしょう。
子どもの考えと親の考えが違っていた場合、子どもは「お母さんは〇〇だって・・・違うこと言ったら叱られるかなぁ、どう思うかなぁ」と本心を話すことをためらうかもしれません。
大事なことは、親の意見を挟まずに「聴く」ことと「どうしたい?」と質問をして答えを待つことです。
もし、子どもが答えを出せずに悩んでいる様子だったら、「お母さんの考えを話しても良い?」と子どもに許可を得てから話しましょう。
2つを実践しただけで選手たちが変わった!
選手たちと話をする時に、この2つを実践したところ選手たちに変化が現れました!
それまでは、私が次々に自分の考えを話してしまうので、「受け身的」になり、選手たちは私の指示を待つ感じでした。
それが、「それで?」「どうしたい?」を実践すると、私が質問するより先に選手たちから「〇〇なので、△△したいです」と「主体的に」話し、行動するように変わったのです!
私自身も答えを待てるようになり、選手たちとのコミュニケーションがより密に摂れるようになりました。
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