終活何から始める?~写真の断捨離~
人生最期の時まで「自分らしく生きる」「やりたいことを続ける」ことができるように心と体を元気に保つ終活のサポートをしている手塚幸恵です。
「終活」と聞いて何を思い浮かべますか?
「終活」に対してどのようなイメージを持っていますか?
「終活」をしたいと考えていますか?
楽天インサイトの2019年の調査によると、「終活」をしたいと考えている方の7割以上が
「家族に迷惑をかけたくないから」という理由だそうです。
そして、終活でしておきたい事の上位に占めるのが「家の中の荷物整理」です。
Oさんの終活
Oさんも終活をしたいと考え「写真の断捨離」を始めました。
今のようなデジタル時代ではないので、1枚1枚アルバムに収められています。そのアルバムが大量にある状況です。
4年前に亡くなった旦那様が旅行好きで、休みの度に日本各地を旅したそうです。
カメラマンはいつも旦那様。行く先々でカメラのフィルムが無くなるまで記念撮影や風景撮影をするので、1回の旅行でだけでも20枚以上の写真になります。
データ保存などない時代ですから、1枚1枚手元に残っているわけです。
ですからその量が数えきれない大量のアルバムというのも納得がいきます。
Oさんに「写真の断捨離は進んでいますか?」と尋ねたら・・・
今のデジタル時代とは異なり、現像して仕上がってくるまでどのような写真が撮れているか分からないので、ワクワクして待っていたなぁ・・・と懐かしそうに話してくださいました。
しかし、懐かしく嬉しそうな表情とは裏腹に「片付けと言いながらアルバムを開くと写真を撮ったその時のことをいろいろ思い出して写真に見入ってしまい手が止まってしまうから全く進まない。」と困ったような表情もされました。
あれれ・・・それでは断捨離にはならいない!
毎日思い出に浸って、昔は良かったなぁと回想する時間をただ過ごしているだけになってしまう!
これ、断捨離のあるあるですよね。
写真・日記・メモなどが出てくるとついつい見返してしまい、時が経つのも忘れてしまう。
気が付くと断捨離するどころか、部屋中に広げてしまい・・・結局元のさやに収めて終了するということがあります。
そもそもOさんは、どうして写真の断捨離を始めたのか?
「私が亡くなった後、大量の写真を残されても娘たちは処分に困るだろうから、迷惑をかけないように減らそうと思った。」
Oさんも「終活」をしたいと考える方の7割以上が理由に挙げた「家族に迷惑をかけたくないから」と同じなのです。
では、どうして捨てられないのでしょうか?
それは・・・Oさんの中で「価値観に基づいた基準」を定めていないからです。
「何を残すのか?」
Oさんは、その点を考えていませんでした。
Oさんは、単に「迷惑かけないようにしなきゃ」という想いで始めたため、いざ写真を目にした時には「どれも大切だから捨てられない・・・」と思い出に浸る時間を過ごすだけになってしまったのです。
コーチングをきっかけに・・・
コーチングでは、まず第一に「どうして断捨離をしたいのか?」を取り上げて話していきます。
断捨離をすることはOさんにとってどういう意味を持っているのか?
「断捨離」という行動をする前にじっくりと自分の心と向き合うのです。
そうすることで、ためらいなく、後悔なく断捨離ができるのです。
自分の心に問いかけ、「何を大切に生きたいか?」人生の価値観に気付いたOさんは「残す基準」を自分に設けました。
Oさんの「写真断捨離」は今も継続中です。
しかし、以前と異なるのは写真を見て懐かしむだけでなく「捨てる」と「残す」の選別ができるようになってきたということです。
Oさんは「家族に迷惑をかけたくない」という想いから始めた写真の断捨離でしたが、今は「楽しかった時の自分と会話し、今を、そしてこれからを楽しむために」人生を整理していると、にこやかに話してくださいました。
終活についての悩み
家族に迷惑をかけたくないから家の中の整理を始めた、もしくは始めたい、という話をよく耳にします。
特に70代前半の方から聞くことが多いです。
「もっと年をとったら、片付ける気力・体力があるかどうか分からないから、今のうちに・・・」と考えている様子です。
皆さんはどうですか?
もしかしたら「思う」ばかりで、「明日から」「そのうち・・・」と延び延びになっていませんか?
まずは「どうしてやりたいのか?」自分の心に聴いてみましょう。
終活コーチングでは「何から始めたら良いか分からない」「どういう風にやったら良いか分からない」という気持ちを整理するお手伝いをします。
今の気持ちを気軽に話してみませんか?
話しているうちに「っあ!」とひらめくかもしれません。
終活について詳しくはこちらをご覧くださいhttps://sachiwell.com/coaching/