できないことはダメという思い込みを手放すことで自分の可能性を広げよう！

2022年12月5日 2022年12月6日

sachiwell

子ども達が自分の力を信じ、目標達成に向けて進めるようお手伝いをするメンタルコーチの手塚幸恵です。
水泳指導歴２５年で様々な子供たちを指導してきた経験から、スポーツで頑張りたい子どもたちのメンタルサポートをしています。
また、人と接するのが苦手、自分に自信がなかった過去の自分が変われた！経験から、メンタルコーチとして夢や目標を叶えるサポートをしています。

～「できない」は成長のチャンス！～

皆さんはスポーツをしている時に「自分には出来ない！」と思ったことがあると思います。さて今日はその「できない」と思うことは一体どういうことなのか？ということを紐解いて行きたいと思います。

ワクワク、楽しんでいますか？

スポーツを始めたばかりの頃を思い出してください。
練習が楽しくて仕方なく、次の練習日が待ち遠しい！と感じませんでしたか？
何もかもが初めてで、できることが一つもない！状態でも楽しんで取り組んでいませんでしたか？
できるようになることが嬉しくて、何度も何度も繰り返し練習しませんでしたか？

できないことができるというワクワク楽しみいっぱいの練習

私の小学校１年生の頃の日記が大事に保管してありました。それを見ると、ほぼ毎日「スイミングスクール」の出来事や「水泳に対する思い」が書いてありました。
・コーチに褒められた
・〇〇ができなくて悔しかった
・おねえちゃんより上手にできた
・次は〇〇を頑張る
・進級テスト合格できた
顔をつける→頭まで潜る→けのびをする→バタ足をする→息継ぎなしクロールを泳ぐなど
「できない」ことが少しずつ「できる」ようになることが嬉しくてたまらなかった様子が書いてありました。スイミングスクールに行くのが楽しくて仕方ない日々でした。

始めた頃のようなワクワク、続いてますか？

始めた頃は練習日が待ち遠しく、練習が楽しく、次は何をやるんだろう、とワクワクしていたのに・・・いつしか「練習に行くのが当たり前」「練習メニューをこなすのが当たり前」となり、「楽しい」という気持ちがどこかへ行ってしまっていませんか？
いやいや！「今現在も、毎回の練習が楽しくて仕方ない」という人もいるでしょう。
では、どうして「気持ちに変化」が生じてしまうのでしょうか？

次の段落で詳しく解説していきます。

目標が高くなるほど強くなる気持ち

目標と気持ちの変化
①できるようになりたい　・・・　楽しい⇒できなかったことができるようになる楽しさ
②もっとうまくなりたい　・・・　嬉しい⇒少し難しい技術ができるようになる嬉しさ
③チャレンジしたい　・・・　楽しい⇒さらに難しい技術を習得し、大会に出場したい
④試合で勝ちたい　・・・　楽しい⇒大会で同レベルの選手と友達になる楽しさ
嬉しい⇒大会で勝利する嬉しさ
⑤優勝したい　・・・　悔しい⇒大会で負けたり、ミスをした時の悔しさ
負けたくない⇒ライバルに負けたくないという思い

スポーツを始めてできることが増えてくると、ルールを覚え、大会に出場するようになります。そうすると、「できる→楽しい」だけでなく、「正確さ」を求められたり、「できて当たり前」を求められるようになります。
練習や試合でも「できなかったらどうしよう」「ミスしたらどうしよう」という気持ちが強くなって、のびのびプレーできなかったり、本来の力が発揮できない事態が起こります。

こんなことはありませんか？

始めた頃はコーチ、監督、親も「できたね！」「すごいね！」とちょっとしたことでも褒めてくれた。
そして「できるように頑張ろう！」「もう少しでできるよ！」と励ましてくれた。
しかし、徐々に「何でできないんだ！」「ミスするな！」と指摘されるようになった。

こうなると、「できない」＝「悪い」と思い込んでしまい、「ミス」＝「絶対にダメ」と自分にプレッシャーをかける状態になってしまいます。全然褒めてくれない、頑張っているのに認めてくれない、と感じることもあるかもしれません。
でもそれは、あなたが上達し、高いレベルにあり、期待されていることの表れでもあります。

そういうときは次のように考えると今の状況がもっと楽しくなる！もっと成長したい！と思えるようになります！

「できない」は「ラッキー」

え？何を言ってるの？と思われるかもしれませんが、「できない」と思うことは実はいいことなんです。

まず、「できない」ということが分かった時点で「ラッキー！」というのは「どうしたらできるか」のスタートになります。そしてできる自信をつけるチャンスなのです。
下の図を御覧ください。

どうしたらできるか？に着目しよう！

「できない」＝「悪い」と思うと、「できなかったらどうしよう」「できなかったら叱られるかも」とマイナスなことを考えてしまいます。そうすると体がどんどん緊張して、今までできていたこともミスしてしまいます。

でも「できない」＝「ラッキー」と思うと、スポーツを始めたばかりの頃のように「脳がワクワク」するのです。そして「どうしたらできるようになるか？」を考え始めるのです。

スポーツを始めた頃は「何もできなかった」ですよね。それが、練習を頑張って１つ１つできるようになり、できるようになることが楽しかったですよね。

何を頑張ればよいかに気づき、具体的に練習することができるようになります。ワクワクな気持ちで練習を繰り返すことで「できない」が「少しできる」へ上達し、さらに「もっとできる」にレベルアップしていくのです。
そうすることで技術もレベルアップする、精神的にも「できる自信」がつくという意味で「ラッキー！」なのです。

「できない」ことが分かったら、成長のチャンス！と捉え、ワクワク楽しんで練習しましょう。

頭では理解しているけれど、やはり「できない＝ダメだ」とマイナスに捉えてしまうという人もいるでしょう。そういった自分を変えるためにもメンタルトレーニングで心を整えませんか？

トレーニングは自力で行うより「コーチ」にサポートされながら一緒に行うと一層効果が期待できますよ。