目標があるのに頑張れない・・・それは「甘え」?子どもが本気になれる目標と親のサポート

子ども達が自分の力を信じ、目標達成に向けて進めるようお手伝いをするメンタルコーチの手塚幸恵です。
私は、水泳指導歴25年以上。これまでたくさんの子どもたちと関わってきました。
現在は、スポーツで頑張る小中学生を中心にメンタルサポートを行っています。
実は私自身も、子どもの頃は人と話すのが苦手で、自分に自信がありませんでした。
しかし、考え方や心の使い方を学び、少しずつ自分を信じられるようになりました。
だからこそ今、スポーツや勉強、学校生活で頑張る子ども達に、「自分にはできる」と思える力を届けたいと考えています。

「プロになりたい!」「次の大会でレギュラーになりたい!」「絶対優勝したい!」
そんな目標を決めたのに、しばらくたつと・・・
・「今日は友達と遊びたいな」
・「練習に行くのが面倒くさい」
・「きついからもう辞めたい」
そんな風に思ってしまうこと、ありませんか?
そして、お父さんやお母さんから「自分でやるって言ったでしょう!」「もっと本気で頑張りなさい!」と怒られて、嫌な気持ちになった経験があるかもしれません。

でも、安心してください。目標があるのに頑張れないからと言って、すぐに「甘え」や「意志が弱い」と決めつける必要はありません。

その目標、本当は「誰のため」の目標?

まず、考えてみて欲しいのは、「その目標が本当に自分の目標になっているか?」ということです。
自分の胸に手を当てて、正直に考えてみてください。
その目標(プロになりたい、レギュラーになりたい、勝ちたいなど)を目指している一番の理由は何ですか?

・お父さんやお母さんが喜んでくれるから
・コーチに怒られたくないから
・友達に「すごい」と思われたいから

誰かに褒められたい、認められたいと思うのは自然なことです。そんな自分を責める必要はありません。
でも、誰かの期待に応えることだけが目標になっていると、練習がきつくなった時に「何でこんなに苦しい思いをして練習しているんだろう?」と心が折れやすくなってしまいます。

本当に大切なのは、「自分は本当はどうなりたいか?」です。

私の経験談:子どもの頃の夢と「足りなかったもの」

私は4歳から水泳をしていて、小学生の頃の夢は「オリンピックに出る!」でした。
しかし、今振り返ると・・・実はとても曖昧な理由だったのです。
・当時のオリンピックを見て「すごい!」と憧れたから
・周りより少し水泳ができたので「自分もいけるかも!」と思ったから
・周りから「すごい!」と言われたかったから
当時の私には、「強い選手になるんだ!」「オリンピックに出ている自分を想像するとワクワクする!」といった、「自分はどうありたいか?」という一番大切な視点が欠けていました。
そのため、上手くいかないと環境やコーチの指導など、自分以外のところに理由を求めてばかりいました。

だから、皆さんに伝えたいことがあります。
それは、目標を決めるだけでなく、「どうして達成したいのか?」「達成したらどんな自分になれるのか?」を考えることが大切だということです。

「どうして、その目標を達成したいのか?」を考えよう

例えば、「全国大会に出たい!」という目標があるとします。自分にこう問いかけてみてください。

・「全国大会に出れたら、どんな気持ちになりそう?」
・「そこで、どんな自分を試したい?」
・「一番ワクワクする瞬間は?」
・「どんな瞬間に頑張って良かったと思えそう?」

すぐに答えが出なくても大丈夫です。自分の気持ちを考えることで、目標が「誰かに言われたもの」から「自分で選んで目指したいもの」に変わっていきます。
もちろん、いつもワクワクした気持ちでいられるわけではありません。練習が苦しい日も、思うように上達しない日もあります。
そんな時は「自分はどうなりたかったんだろう?」と、目標を決めた時の気持ちを思い出してみましょう。
その気持ちが、もう一度行動するための支えになることがあります。

「やりたい」と「やると決める」は違う!

「上手くなりたい!」と思うのは、誰でもできます。
でも、「上手くなりたい」と思っているのに「練習したくない」と感じるのも、人間として当たり前の気持ちです。友達と遊びたい日もあれば、ゲームをしたい日もあります。疲れて休みたい日だってあります。
ここで大切なのは、自分が目指したい姿に近づくために、今日何をするのかを自分で決めることです。

いきなり「毎日2時間練習する!」なんて大きな約束をする必要はありません。
・「夕方、素振りを10回だけやる」
・「お風呂上りにストレッチを3分だけやる」
・「練習の準備を自分からする」
そんな小さな行動でも十分です。自分で決めたことを実行する経験が「自分はできる」という自信につながります。
もし、できなかったとしても、自分を責める必要はありません。「何が難しかったのかな?」「どうすればできそうかな?」と考え、やり方を変えてみましょう。

本気になるということは、いつも全力で頑張ることではありません。自分にできる一歩を考え、行動して良いくいことです。

本当の「覚悟」は、親から与えられるものではない

「もっと覚悟を持ちなさい」
「本気なら、もっと頑張れるでしょう」と言われても、すぐに本気になれるわけではありません。
覚悟とは、誰かに「持ちなさい」と言われて生まれるものではなく、自分にとって大切なものを考え、そのために何をするのかを自分で決めることから生まれます。
だからこそ、保護者がすべてを決めるのではなく、「自分はこの目標を叶えたいから、今日はこれをやる!」と自分で決めること。それが本当の「覚悟」です。

「もう辞めたい」と思った時も大切な時間

「もう辞めたいな・・・」と思う時もありますよね。
そんな時は、逃げずに自分の本音を聞いてあげる大切な時間です。
・練習の何が一番つらいのかな?
・友達やコーチとの関係で悩んでいるのかな?
・体や心に疲れが出ているのかな?
理由を紙に書き出したり、信頼できるお家の人やコーチに話したりするのも良い方法です。

そして、最後に自分に問いかけてみましょう。
「いろいろ大変だけど、それでもやっぱり、この目標を目指したい?」

・「やっぱりやりたい!」と思えたら、続けられる方法をもう一度考えてみましょう。
・「本当はもうやりたくない」と思ったら、目標を変えたり、休んだりしても良いのです。

目標を変えることは「逃げ」ではありません。

大切なのは、周りの期待だけで決めるのではなく、自分の気持ちを確かめながら選ぶことです。

今日からできる親のサポート:3つの問いかけ

子どもが目標を持っているのに行動できないと、つい「もっと頑張りなさい!」と言いたくなることもあるでしょう。
でも、子どもが自分で考え、行動する力を育てるためには、答えを与えるだけでなく、考えるきっかけを作ることが大切です。

1.「どうして、それをやりたいと思ったの?」

子どもが目標を持った理由を聞いてみましょう。
「そうなんだね」「そんなことを考えていたんだね」と、まずは気持ちを受け止めます。親の考えと違っていても、すぐに否定せず、子ども自身の想いを理解することが大切です。

2.「今日できそうな小さな一歩は何だろう?」

目標が大きすぎると、何から始めればよいのか分からなくなることがあります。「今日、何をする?」と問いかけ、子ども自身に行動を決めてもらいましょう。
できた時は、結果だけでなく、自分で決めて行動したことも認めてあげてください。

3.「本当はどうしたい?」

頑張れない子どもを見た時こそ、子どもの本音を聞く機会にしてみましょう。
疲れているのか、悩んでいるのか、目標が変わったのか。理由によって必要なサポートは違います。
できなかったことを責めるのではなく、「じゃあ、次はどうしようか?」と一緒に考えることが、子どもの自立を支えます。親がすべてを決めるのではなく、子ども自身が考え、選び、行動する経験を重ねられるように見守っていきましょう。

まとめ

目標に向かって進むために、大切なのは次の4つです。
・自分はどうなりたいのかを考える
・今日できる小さな行動を自分で決める
・上手くいかなければ、やり方を変える
・疲れた時や困った時は、休んだり、誰かに相談したりする
いつもやる気にあふれている必要はありません。
迷ったり、立ち止まったりしながら、自分の気持ちを確かめて進んでいけばよいのです。
まずは今日、「自分は本当はどうしたいのかな?」と考えることから始めてみませんか?
あなたの挑戦を心から応援しています。

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