【小中学生向け】自己肯定感が低い原因とは?自分を好きになる簡単な方法

子ども達が自分の力を信じ、目標達成に向けて進めるようお手伝いをするメンタルコーチの手塚幸恵です。
私は、水泳指導歴25年以上。これまでたくさんの子どもたちと関わってきました。
現在は、スポーツで頑張る小中学生を中心にメンタルサポートを行っています。
実は私自身も、子どもの頃は人と話すのが苦手で、自分に自信がありませんでした。
しかし、考え方や心の使い方を学び、少しずつ自分を信じられるようになりました。
だからこそ今、スポーツや勉強、学校生活で頑張る子ども達に、「自分にはできる」と思える力を届けたいと考えています。

最近、メンタルトレーニングの相談を受けていると、小学生や中学生の子ども達から、こんな言葉を聞くことがあります。
「もっと、自己肯定感を上げたい。」
「自分は自己肯定感が低いから、自信が持てない。」
「友達は自己肯定感が高そうで羨ましい。」
「どうしたら、自己肯定感を高くできますか?」

「自己肯定感」という言葉は、今では大人だけでなく、子ども達にも知られるようになりました。

でも、あなたが「自己肯定感が低い」と思っているのは、本当にそうなのでしょうか?

そもそも「自己肯定感」って、何なのでしょう?

今回は、そんな「自己肯定感」について、できるだけ分かりやすくお話しします。
このブログを読み終わった時、
「自己肯定感って、そういうことだったんだ!」
「もしかしたら、私は思っていたほど自己肯定感が低くないかも」
「もう少し自分に優しくしてみようかな」
そんな風に思ってもらえたら嬉しいです。

そもそも「自己肯定感」って何?

「自己肯定感」という言葉は、漢字がたくさん並んでいて難しく見えますよね。でも、分けて考えてみると。意外とシンプルです。
・自己(じこ)=自分自身のこと
・肯定(こうてい)=「これでいいよ」「大丈夫!」と認めること
・感(かん)=感じる気持ち
つまり、自己肯定感とは、「今の自分のままでいいんだ」と、思える感覚のことです。

ここで大切なのは、
「自分は何でもできる!」
「自分は人より優れている!」
「自分は絶対に失敗しない!」
ということではありません。

そうではなく、
「苦手なこともある」
「失敗することもある」
「上手くいかない日もある」
それでも、「そんな自分も自分だよ」と、受け止められること。
これが、自己肯定感につながります。

「自己肯定感が高い=自信がある」ではない

「自己肯定感」と「自信」は、似ているようで少し違います。

【自信】何かができる自分、結果を出せた自分を誇りに思う気持ち
(例)
・テストで100点が取れた!
・練習を頑張って、できなかった技ができるようになった!
・試合で良いプレーができた!

【自己肯定感】何もできない日があっても、それも自分だ、と受け入れる気持ち
(例)
・テストで点数が悪かった・・・でも、これで自分の全部がダメになったわけじゃない
・試合でミスをしてしまった・・・でも、ミスをした自分も自分。次はどうしようかな?
・今日は何をやっても上手くいかなかった・・・でも、そんな日もあるよね

つまり、自信は「できる」という気持ち。
自己肯定感は「できない自分も含めて、自分を大切にする」という気持ち。

だから、自己肯定感が高い人でも、緊張します。不安になることもあります。失敗して落ち込むこともあります。「今日は自信がないな・・・」と思う日だってあります。
それでも、「そんな自分もいるよね」と、自分を必要以上に責めない。
それが大切なのです。

「自己肯定感が低い」って、どういう状態?

では、「自己肯定感が低い」とは、どんな状態なのでしょうか?
ここで覚えていて欲しいのは、一度でも落ち込んだからといって、「自分は自己肯定感が低い」と決めつけなくていい、ということです。
誰でも、上手くいかない時には自分を否定したくなることがあります。
ただ、自己肯定感が下がっている時には、次のような「心のクセ」が起こりやすくなります。

①「100点じゃない自分」に✕(バツ)を出してしまう

テストで80点を取ったとします。普通なら「80点取れた!」「頑張ったな!」と思えるところを「あと20点足りなかった・・・自分はなんてダメなんだ」と、足りなかったところばかりに目が向いてしまう。
そんなことはありませんか?

試合で活躍できても、「あの時のミスがなかったら、もっと良かったのに」と、できたことよりも失敗したところばかりを考えてしまうこともあります。

②人と比べて「自分なんて・・・」と落ち込んでしまう

友達がスポーツで活躍したり、SNSやクラスで目立っていたりするのを見て、「あの人はすごいな」「それに比べて自分は何もできないな・・・」「自分なんて・・・」と、思ってしまうことがあります。
人と比べることが続くと、自分の良い所が見えにくくなってしまいます。

③褒められても素直に受け取れない

先生や家族、友達から「今日すごく頑張っていたね!」「上手になったね!」と褒められたとします。
でも、「いやいや、そんなことないよ」「たまたまだよ」「どうせ気を遣って言ってるだけでしょう」と、褒められたことを否定してしまう。
そんなこともあります。

④「どうせ自分なんて無理」と挑戦する前にあきらめてしまう

「失敗したら恥ずかしい」
「できなかったら嫌だ」
「また失敗するかもしれない」
そんな気持ちが強くなると、「どうせ自分には無理」とやってみる前にあきらめてしまうことがあります。

どうでしょうか?
「これ、今の自分に当てはまるかも」
「僕もそう思っちゃうことがある」と感じた人もいるかもしれません。

でも、ここで大切なことがあります。
こう思ったことがあるからといって、「自分は自己肯定感が低い」と決めつけなくて大丈夫です。

「自己肯定感」には波がある

自己肯定感は、いつも同じではありません。
調子が良い時もあれば、落ち込む時もあります。

例えば、テストで80点を取ったとします。
「80点だ!嬉しい!」と思える日もあれば、
「友達は95点だった・・・自分は全然ダメだ」と思ってしまう日もあるでしょう。

同じ出来事でも、その日の体調やその時の気分、周りの状況によって、受け取り方が変わることがあります。
何をやってもうまくいって、「自分、けっこう頑張っているじゃん!」と思える日もあれば、
何をやってもうまくいかなくて「私なんて、どうせ・・・」と落ち込む日もあります。

だからこそ大切なのは、
「今、自分はどんな気持ちなんだろう?」と、自分の心に気付いてあげることです。
「あ、今は落ち込んでいるんだな」
「今日は自分に自信が持てないんだな」と分かるだけでも大丈夫です。

落ち込んでもいい。
悔しがってもいい。
泣いてもいい。
自信をなくしてもいい。

大切なのは、その後です。
「失敗して、悔しい。でも、失敗した自分も自分だ」
「今日は落ち込んでいる。でも、明日はまたやってみよう」
そんな風に、少しずつ自分を受け止めていきましょう。

私も自己肯定感が下がることがあります

ここまで偉そうに書きてきましたが、実は私自身も自己肯定感が下がりやすいところがあります。
若い頃から「他人と比べては落ち込む」ことを繰り返してきました。
今でも、SNSなどで活躍している人たちを見ると「どうして私はできないんだろう」「どうせ私には無理だ」とダメダメモードに入ってしまうことがあります。

「人と比べたって、その人になれるわけではない」
「私は私でいい」と、分かっているのに、です。

そこで私は、そんな「ダメダメモード」の自分に「豆ちゃん」という名前を付けています。

「豆ちゃんが現れた!」=「今、私は自分と人を比べて、落ち込んでいるんだな」と、気づくためです。

そんな時は、豆ちゃんに話しかけます。
「豆ちゃん、出てきたんだね。」
「私は私、っていうこと忘れてたね。」
「思い出させてくれてありがとう」
「もう大丈夫。私は私で良いよ」
こんな風に、弱っている自分や、ダメだと思っている自分を追い払うのではなく、「今、私は落ち込んでいるんだな」と受け止めて、少しずつ前に進むようにしています。

では、ここからは、自己肯定感を育てるためにおすすめの「小さな練習」を紹介します。

自己肯定感を育てる「小さな練習」

「できたこと」日記

これは、私のメンタルトレーニングを受けている子ども達にも取り組んでもらっています。
一日の終わりに、「今日できたことは何だった?」と振り返って、ノートに書きます。
どんな小さなことでも構いません。
例えば
・今日は自分で起きた
・元気に挨拶をした
・忘れ物をしなかった
・練習で苦しかったけれど、最後までやりきった
・自分から宿題をした
・友達に「大丈夫?」と声をかけた
などです。
「こんなこと書いていいの?」と思うくらい、小さなことで大丈夫です。

「できたこと日記」が良い理由

私たちは、失敗したことや嫌だったことに目が向きやすいことがあります。
すると、何もしなくても
「今日、何ができなかったかな?」
「どこを失敗したかな?」と考えてしまいがちです。

だからこそ、意識して「今日できたことは何だった?」と、自分に聞いてあげることが大切なのです。

すると、「自分って、思っていたより頑張っているかも」「自分にも、できることがあるじゃん」と、自分の良さに気づきやすくなります。

大切なのは、大きな成功を見つけることではありません。
小さな「できた」に気づくことです。

「自己肯定感が低い」と決めつける前に

もし今、「私は自己肯定感が低い」と思っているなら、一度立ち止まってみてください。
あなたは、本当に自分のことを全部否定していますか?
嬉しいと思うことはありませんか?
自分の得意なことはありませんか?
誰かに優しくできたことはありませんか?
頑張ったことはありませんか?
「自分って、ここはちょっといいかも」と思えるところはありませんか?
きっと、何か一つくらいあるはずです。
そして、それが見つかったら、
「私には、こんなところもあるんだ」と認めてあげてください。

自己肯定感は「今から100点!」と急に変わるものではありません。

小さな「できた」を見つける。
小さな「自分の良さ」を認める。
失敗した自分を、必要以上に責めない
そんな小さな積み重ねが、少しずつ「自分は自分でいい」という感覚につながっていきます。

今日から、自分にこんな質問をしてみよう

今日一日を振り返って、自分に聞いてみてください。
「今日、できたことは何?」
大きなことでなくて構いません。
「学校に行った」
「練習を頑張った」
「友達に声をかけた」
「嫌だったけど、最後までやった」
「朝、自分から挨拶をした」
それだけでも十分です。
できたこと日記に書いてみましょう。

「もっと自己肯定感を上げなきゃ!」と焦らなくても大丈夫です。

まずは、「自分を嫌いになりそうな時も、自分を見捨てない」ことから始めてみましょう。

あなたには、まだ自分でも気づいていない「良い所」が、きっとたくさんあります。
その一つ一つを、これから一緒に見つけていきましょう。
自分を好きになることは、誰かと比べて勝つことではありません。
「できる自分」だけではなく、「できない自分」も含めて、自分を大切にする。
それが、自己肯定感を育てる大切な一歩です。
そして、あなたという人間は、世界に一人しかいない大切な存在です。誰かと比べなくても、その価値はなくなりません。

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